ドイツ生まれの自然塗料 AURO
AUROはヨーロッパを代表する自然塗料のメーカーで、1983年にドイツで設立され、天然原料100%にこだわった塗料づくりと、使用している成分の全てを公表していることから製品の安全性で非常に高い評価を得ています。
地球の未来・人々の家庭や職場の健康を第一に考え、自然塗料・接着剤・住宅のケア用品を販売し、特に石油化学溶剤・合成顔料などを一切使用しないことが大きな特徴です。
AURO社は、環境に関心のある方々や健康に配慮している方々などから絶大な指示を得ている自然塗料のリーディングメーカーです。
- 1. 健康と安全
- 2. 環境と自然保護
- 3. 高品質と高性能
- ◇100%天然原料で造られており、赤ちゃんやペットが触れても安心です。
- ◇製品に使われている原材料は全て開示しています。
- ◇木材の呼吸を妨げず、天然木の風合いを保った上品な仕上がりです。
- ◇メーカーとしての社会的責任を自覚しており、余ったものについても堆肥として再利用でき、自然環境へ負荷をかけない製品づくりに取り組んでいます。
- ◇原料の栽培を特に重要視しており、生産に農薬や化学肥料を一切使用していません。
「健康と安全」の実現において、AURO社では製造に必要となる60種類以上の原料や栽培に用いる肥料には全て天然のものを使用し、石油化学製品は一切使用しておりません。
原料の無駄を最小限に留めるために少量生産を原則としており、独自の栽培方法は世界的に評価されています。
原材料の調達から生産・流通・使用・廃棄までに至る全ての工程で自然環境に配慮した製造方法に取り組んでいます。
一例として、塗料の主要な原料であるダンマル樹脂やカルナバ蝋の採取では、現地住民と契約して現地住民の生活を保護することで、森林伐採から熱帯雨林を保護しています。
また、余ってしまったものは堆肥として活用することができます。これらの活動が高く評価され、1994年にBUND〈ドイツ最大の環境NGO〉から、環境賞が送られています。
AURO社の製品は、ただ環境にやさしいだけではありません。
高品質・高性能をとことん追求しているのも大きな特徴です。
例えば、樹木が損傷から自然治癒するときに分泌される樹脂をヒントに製品が調合され、そのため木材にしっかりとくっつます。木の呼吸を妨げずに、木本来の風合いを保つ仕上がりもAURO社の特徴です。
石油化学品に頼らない界面化学技術や調合技術はドイツ国内はもとより、世界中で大きな信頼を得ており、ドイツで最も有名なエコロジー雑誌 「エコテスト誌」 において塗料の作業性や使用量、仕上がりについて 「最良」 の評価を得ています。
今、天然原料が注目されています。
「石油化学製品」 とは、石油や天然ガスを原料にして作られた製品のことを言います。
プラスチック、合成繊維、合成ゴム、合成洗剤、界面活性剤、薬品、肥料など現代社会では日常品のほとんどが石油化学製品といっても過言ではありません。
これらは丈夫な上に安価で便利なものばかりですが、一方で水質汚染や大気汚染、土壌汚染などの公害問題の一員となっているもの事実です。
石油化学系原料を使用した塗料は日光や雨風に強く、低価格であるため多くのニーズがあるのですが、製品中に含まれる有機溶剤や木材を害虫やカビから守るための防腐剤などからは「VOC〈揮発性有機化合物〉」が発生し、近年これらが引き起こすとされている「シックハウス症候群」 や 「化学物質過敏症」 などが大きな社会問題として取り上げられています。
こういったことから、石油化学製品にかわる材料として人の健康や地球環境にもやさしい天然原料だけを用いた自然塗料が注目されています。
LCA ライフサイクルアセスメント とは?
AUROの自然塗料は 『やさしい化学』 から生まれています。
自然塗料の製造は、植物の成長と共に開始されます。無農薬で栽培された天然の素材を利用して、わずかなエネルギーを利用してAURO社の製品はつくられています。
そこには、人目に隠さなければならない工程はなく、環境を汚す廃棄物も出ません。
AURO社で用いられている原材料解説
- (1) 自社用の原料用無農薬亜麻畑
- (2) 亜麻
- (3) 蜜蜂の巣
- (4) ユーカリの葉
- (5) 棕櫚の葉
名称 | 効能 |
---|---|
植物アルコール(エタノール) | 醸造エタノール(メタノール変性なし)。 デンプンの発酵によって生じる酒の成分で、除菌や下地クリーニング剤として使用。 |
センブラ油 | スイスパインの落細枝から蒸留した製油で、防虫剤として使用。 |
蜜蝋(ミツロウ) | ミツバチの分泌物から作られる巣を加熱・圧搾して採取する未漂白の蜜蝋で、ツヤ出し剤として配合。 |
蜜蝋石鹸 | 蜜蝋アンモニア石鹸。 壁塗料用の顔料の潤滑剤として使用。 |
ホウ砂 | ソレトレーク産。 ガゼイン分解されたアルカリ剤で、抗菌・防ばい性を付与する。 |
ホウ酸 | 天然の湧き水(ホウ酸水)またはホウ砂から成る鉱物性の弱酸性液。 難燃性があり、抗菌、防ばい性を付与する。 |
ブナ材セルロース | 未漂白のものを使用。 天然のフィラー剤として壁用塗料の安定剤・調湿剤として使用。 |
オクタン酸塩類 | 植物油の乾燥時間を短縮させる働き。 |
カルナバ蝋 | ブラジルヤシから採取した撥水性のあるワックス。 |
シトラール | オレンジジュースを製造時の副産物。 テルペンを少なくし、残留農薬のないものを使用。 希釈剤として使われる。 |
コロホニウム | 芳香テレピン油の代替品。 粘着性の強い塗料で持ちられる樹脂。 |
コロホニウムエステル | 植物性グリセリンエステル。 弾力性がありまた、紫外線による変色を防ぐ目的で使用。 |
コーバル樹脂 | 東南アジア産の植物性樹脂。 セラックのコンプリメント。 |
無機顔料 | 土性顔料(黄土、ペルシャ赤、アンバーブラウン他)、無鉛の鉱物顔料。 |
ユーカリ油 | オーストリア産。 ほとんど匂いがなく、ワックスの希釈剤として使用。 |
セントジョーンズ草 | 民間伝承されている防カビ、殺虫作用がある葉。香りのあるニスの製造に用いられる。 |
ダンマル樹脂 | スマトラ産フタバガキから採取した樹脂。 |
キリ油スタンド油 | ワニスのバインダーで、乾燥剤として使用。 |
ケイ酸 | ラミネート硬化剤。 ツヤケシ剤として使用。 |
白亜 | ドイツ・フランス産の精製炭酸カルシウム。 白色顔料、フィラー、ホワイトニング剤として用いられる。 |
レシチン | ワニス類の潤滑剤,乳化剤として使用。 |
亜麻仁油 | 有機栽培されたものを使用。 |
亜麻仁油スタンド油 | 亜麻仁油を煮詰めて濃縮することで得られる上質な結合剤。 |
メチルセルロース | 増粘剤、接着剤、エマルジョン塗料の乳化剤として使用。 |
ミルクカゼイン | 牛乳から脂肪分を取り除いて凝集させたタンパク質で、優れた乳化剤、結合剤となる。 |
アルミナ植物色素 | 西洋あかね。 インディゴ、コチニール、クロロフィル、ブルーウッド、カジュ核油など。 |
プロポリス | 保存剤として使用。 |
珪藻土 | いんぺい剤、防火効果、沈殿防止、ツヤケシ剤として使用。 |
ひまし油 | 無水ひまし油で乾燥剤やバインダーとして使用。 |
セラック | ラック虫の分泌物 (無漂白) 。 |
ローズマリー油 | 防カビ、保存剤、鎮静作用として用いる。 |
ラベンダ−油 | 鎮静作用として用いる。 |
水 | ハルツ山脈の清軟水 |
カルシウム/コバルト/ジルコニウム | 植物油の乾燥時間短縮に使用。 |
ヤシ油脂 | ココヤシの種子から採取。 |
天然ラテックス | マレー半島で栽培されるゴムの木から採取される天然ゴムで、長期間弾性を保つのに欠かせない結合剤。 |
石炭 | 溶けたコロホニウム樹脂から作る。 天然の酸成分は生石灰を加えることで徹底的に中和されている。 |
ひまし油スタンド油 | ひまし油を脱水素化して作られる乾燥促進効果のある、上質な結合剤。 |
カラマツ樹脂 | 最も美しい最上質の樹脂の一つ。 オーストリアはケルンテン地方のカラマツから樹木を全く痛めずに採取する。 |
タルク (アスベストフリー) | 充填剤として使用。 |
酸化チタン | 天然鉱物 (金紅石など) から有色成分を分離することで作られる。 いんぺい力に優れる。 |
カオリン | 天然の陶土鉱物 (陶土、粘度‐珪酸塩)。 壁塗料の充填剤として使用。 |